先日、とあるサイトで発表されたらしい企画。
ロック系の白人ベーシストが多くを占めている時点でお察しなんですが、興味がある話題なのでランキングにのっていない、自分なりに好きなベーシストを紹介してみます。
ちなみに、このサイトによると、TOP10は以下のとおり。
1. John Entwistle(ジョン・エントウィッスル)
2. John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)
3. Flea(フリー)
4. Geddy Lee(ゲディー・リー)
5. Paul McCartney(ポール・マッカートニー)
6. Les Claypool(レス・クレイプール)
7. Steve Harris(スティーブ・ハリス)
8. Jack Bruce(ジャック・ブルース)
9. Cliff Burton(クリフ・バートン)
10. Victor Wooten(ヴィクター・ウッテン)
ではいってみましょう。
スポンサーリンク
ミシェル・ンデゲオチェロ(Me'Shell Ndegéocello)
If That's Your Boyfriend (He Wasn't Last Night) - YouTube
好きなベーシストを挙げるならまずこの人。
高校生の時、地元のレコードショップでジャケットに一目惚れしたのです。
最初に聴いたアルバムのベースはシンプルで音数も少なめで、それでいてやっていることは細かくて。
テクニカルな部分に注目しがちだった当時の僕の価値観を変えてれたベーシスト。
ちなみに名前のンデゲオチェロはスワヒリ語で鳥のように自由という意味。
アルバムごとにいろんなスタイルをみせてくれます。
動画は1st.「Plantation Lullabies」より。クールですね。
プライムミュージックの対象にもなっています。
アンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)
矢野顕子 * ラーメンたべたい - YouTube
この人がランキング外ってありえないですね。
スタジオミュージシャンとして、サポートベーシストとして数多くのアルバムやライブに参加。
どっしりとした風貌と同様に安定したプレイを聴かせてくれます。
一時期激ヤセして心配だったけど、現在も元気に活動中。
6弦ベース(コントラバスギター)を使用しているのも特徴です。
動画は、さとがえるコンサートからですね。曲名からは想像できないかっこよさです。
この曲もかっこいい。(音量注意)
スコット・ラファロ(Scott LaFaro)
Onilosor - Pat Moran - YouTube
ビル・エヴァンス・トリオのベーシストとして知られるスコット・ラファロ。
伝説的なヴィレッジ・ヴァンガードのライブの数日後に自動車事故で帰らぬ人となりました。享年25歳。
活動期間は短いけれど、強烈な印象を残しました。
このアルバムはピアニスト、パット・モランのリーダー作ですが、ベースの存在感がすごい。
エスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)
Esperanza Spalding - Wild Is The Wind
2011年にグラミー賞最優秀新人賞受賞。ジャズミュージシャンとしては初の快挙らしいです。
ベースを始める前はチェロやオーボエ、クラリネットを経験し、ジャンルにもとらわれない活動をしています。
最初に知ったのがこの動画なんですが、ウッドベースとアフロがとても印象に残ってます。
今後が楽しみなベーシスト。
ティム・ボガート(Tim Bogert)
Beck, Bogart & Appice - Superstition - 1973 - YouTube
ベースは本来ベースギターと呼ばれるものなんだけど、それを地でいってるのはティム・ボガート。
歪んだ音色、饒舌なフレーズ。
この動画ではジェフ・ベックより目立ってます。
Beck, Bogart & Appiceは、Vanilla Fudge(ヴァニラ・ファッジ)のリズム隊であったティム・ボガート、カーマイン・アピスとジェフ・ベックが短期間だけ組んだバンド。
アルバムは1枚だけしかないけど、今聴いてもかっこいい。
ウィリー・ウィークス(Willie Weeks)
Donny Hathaway - Little Ghetto Boy - YouTube
ダニー・ハサウェイのライブ盤から。
名盤として名高い説明不要の一枚。
はじめて聴いた10代の頃は良さがいまいちわからなかったですが、聴けば聴くほど馴染んできます。
特にこの曲はおすすめ。
T.M.スティーブンス(T.M.Stevens)
T.M. Stevens Interview Part 1 - YouTube
ファンキー・ダイナマイト・ベース・モンスター。
見た目もプレイも派手!
モノクロの映像でも伝わると思います。
初めて聴いた時はぶっ飛びました。映像でみるとこんな風に弾いてるのかとわかりますが、CDの音から想像するしか無かった頃はなんじゃこりゃ、でしたね。見てもそうか。
手足が長いので、ベースを低く構えた状態からもスラップ*1(上の動画で見ることのできるパーカッション的な弾き方)が可能です。うらやましい。
残念ながら動画が少ないのでインタビューから選んでみました。
最初の20秒程で演奏が聴けるのと、ところどころ弾いてます。
ちょっとウーピー・ゴールドバーグに似てませんか。
タル・ウィルケンフェルド(Tal Wilkenfeld)
Jeff Beck & Tal Wilkenfeld. @ Crossroads Festival 2007 - YouTube
トップの画像はこの人。
ベースを始めたのは17歳の時と遅めなんだけれど、20歳そこそこでチック・コリアやジェフ・ベックのツアーに参加して注目された才女だ。
曲は「Cause We've Ended As Lovers」。スティービー・ワンダー作曲のジェフ・ベックの代表曲。
JEFF BECK LIVE Cause We've Ended As Lovers - YouTube
こっちの動画も好きだな。
もうジェフ・ベックがお父さんみたいになってるよね。
年齢的には孫でもおかしくないくらいだし。
このページの検索ワードで、「タル・ウィルケンフェルド 事故」で辿り着く人が絶えないので調べてみた。
2010年にはハービー・ハンコックのImagineプロジェクトに同行するが、ツアー中ローディーが彼女の足にアンプヘッドを落として緊急入院。
その後の詳細はないけど、以降のライブの映像を見ても普通に立って演奏しているし大丈夫でしょう。
手のけがじゃないのが不幸中の幸い。
2012年には自動車事故にもあっているようで、こっちが理由かもしれない。
かわいしのぶ
"SUPER JUNKY MONKEY LIVE - WE'RE THE MOTHER of MEATLOAF! HYPER COLLECTION" digest - YouTube
日本人も入れておきたい。
SUPER JUNKY MONKEYは90年代に活動していたバンド。(1991-1999)
1999年にMUTSUMI (Vo.) の死去により、活動休止を選んだ。
この動画は10年後の2009年にリキッドルームで行われた追悼ライブの様子。
ヴォーカル不在ということで、演奏に声が負けてはいるけど、またこのメンバーでのライブが見れたのはうれしかった。
後半では4人の時の映像が見れる。かっこいい。
かわいしのぶ (Ba.) も小柄でかわいらしい外見からは想像できないアグレッシブな演奏を聴かせてくれる。
このリストの中ではT.M. スティーブンスと双璧じゃなかろうか。
メーカーも同じとこの使ってるしね。
あとがき
こうしてみると、特にマイナーな人を選んでるわけでもないのに、普通に圏外でした。50位の壁は厚かったのですね。
2015/11/02 追記
二人追加しました。
いくつかはプライムミュージックでも聴けるようになっているみたい。