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「舟を編む」第五話、揺蕩う:馬締の恋文と西岡の異動【2016秋アニメ】

アニメ「舟を編む」五話”揺蕩う”より馬締の書いた香具矢への恋文

「舟を編む」は三浦しをんの小説を原作としたTVアニメ。

5話は「揺蕩う」(たゆたう)。香具矢への恋文を書いた馬締は西岡にアドバイスを求めるが、西岡は本館にいる局長から呼び出されていた。

西岡の異動 

局長に呼び出された西岡は、『大渡海』続行の条件を言い渡される。
それは、別の辞書の改訂と、西岡の宣伝部への異動だった―――。
辞書作りへの情熱を感じ始めていた西岡はショックを受ける。

(あらすじ:TVアニメ「舟を編む」公式サイトより)

大渡海の企画中止を回避するために営業で走り回っていた西岡は、玄武書房の上層部より睨まれていた。

西岡も覚悟の上だったのだが…

山下局長から本館会議室に呼び出され、条件が提示された。

西岡の宣伝部への異動と玄武学習国語辞典の改訂を進めること。

 

表向きは彼の営業手腕を買ってのことだが、実際は辞書編集部の人件費削減と改訂版での経費捻出が目的だった。

アニメ「舟を編む」五話”揺蕩う”より山下局長に宣伝部への異動を言い渡される西岡

コバンザメのあだ名を持つ山下局長。

 

馬締の熱意に影響され、辞書づくりにやりがいを感じ始めていた矢先のことで、西岡のショックは大きかった。

もともと宣伝部志望でもあったので、以前ならうれしい辞令だったかも知れないが今は違う。

彼の営業能力は辞書編集部にとっても欠かせないものだ。

ここで引き抜かれるのは痛手になる。

アニメ「舟を編む」五話”揺蕩う”よりやりがいを見出した矢先の異動に表情が曇る西岡

本館を出る西岡の表情も曇る。 

 

その日、辞書編集部では大渡海の見本組みが届いていた。

辞書の体裁を整えた見本の試し刷りである。

編集部のみんなが夢中になっているのを見ると、異動の話を言い出せない。

アニメ「舟を編む」五話”揺蕩う”より大渡海の見本組み

春にはここを離れなければならないが、入社して5年、 それなりに愛着はあったのだ。

 

酔って帰宅した西岡を同棲中の麗美が迎える。

彼女は昼間上司から聞かされ事情を知っていたたため気が気ではなかった。

この二人は見た目は軽そうだけど好感の持てるキャラだよね。

ちょっと竜ヶ崎蝶子を思い出すけどそんなには似てないか。

アニメ「舟を編む」五話”揺蕩う”より酔った西岡と麗美

馬締の恋文 

香具矢への恋文は15ページに渡る大作だった。

包みは筆文字の重厚なものだが、中身はボールペンで安心感はある。

漢詩混じりの古風なものではあるが。

そして達筆。

アニメ「舟を編む」五話”揺蕩う”より馬締の恋文漢詩部分

これは江戸時代の菅茶山によるもので「冬夜読書」と題された詩。

雪は山堂を擁して 樹影深く

檐鈴(えんれい) 動かず 夜沈沈

閑かに乱帙(らんちつ)を収めて疑義を思ふ

一穂の青灯 万古の心

全日本漢詩連盟のページより)

チョイスが渋すぎるよ。

さすがの香具矢も読めないだろう。

西岡評によると、よくわからないけど本気だってことは伝わってくるとの事なので何とかなるのだろうか。

 

アニメ「舟を編む」五話”揺蕩う”より香具矢の帰りを正座で待つ馬締

早雲荘の玄関で正座して待つ馬締。 

あとがき

ついに西岡が編集部を去る日が近づいてきた。

荒木に怒られながらもけろっとしてるとことか好きだった。

手紙を受けった香具矢の反応が楽しみだね。

文字自体は読める字で書いてくれてたみたいだし。 

 

出演:櫻井孝宏 / 神谷浩史 / 金尾哲夫 / 坂本真綾

 

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