「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。
13話は、魔墨の異変を調べるため、カルンの魔材屋へ向かうキーフリーとココ。
前回はこちら。
カルンの魔材屋へ
大規模な砂塵化を引き起こしたココの魔法の原因が、彼女の魔墨(インク)にあると見たキーフリーは、カルンの魔材屋「星の剣」を訪れた。
以前、「つばあり帽」を追ったココたちが別の空間に飛ばされた際に、魔墨の瓶に細工をされた可能性が高い。
店の前にたどり着くと、ドアが消えていた。
どうやら店休日は入り口を隠しているらしい。
その後、通りかかった店の少年タータに開けてもらい何とか中に入れることになった。
前回来たときはゆっくりできず、ココの杖や魔材を揃えることができなかったので、改めて選ぶ機会でもある。
彼女が案内された棚にはたくさんの瓶が並んでいた。
魔墨に特殊な混ぜ物をすることによって効果を高める事ができるらしい。
持続時間を長くしたり、魔法陣を目立たなくしたり、水に強くしたり、用途に応じてそれぞれの染料を混ぜるようだ。
タータは年齢はココともそう変わらないが、魔材の知識もあり製作もしている一人前の職人である。
以前、店主のノルノアが店内の魔材は二人で作ったものだと言っていたことがある。
ココからすれば魔材に囲まれて住めるタータを羨ましく感じるが、彼からすれば逆なのかもしれない。
一方、キーフリーから魔墨の瓶を渡されたノルノアはずいぶんと驚いていた。
つばあり帽の使った魔法陣を調べている彼は、それを同じ魔墨であると断定する。
やはりあの時に何かあったのだ。
つばあり帽につながる危険な代物であり、手掛かりになるもの。
これを、魔警団に渡すことをキーフリーは拒否するのだった。
個人的な因縁が彼にはある。
大講堂や魔警団とも距離を置き、つばあり帽に強い執着を示すキーフリーに、昔何があったのか。
隠れている右目にも関わることなのだろうか。
携帯もできる杖(ペン)と魔墨のセットを贈られたココ。
ようやく自分にあった道具と出会えたか。
次回以降のキーフリーの動向に注目である。
あとがき
8月23日に待望の2巻が発売されるが、通常版とミニ画集付きの特装版の二種類がある。
Amazonの予約分でも何度も品切れになっているので、紙で欲しいなら早めに押さえておくべし。
Kindle版ではどちらも対応している。
▶とんがり帽子のアトリエ 特装版 2巻 (モーニングコミックス)
今回のエピソードは3巻に収録。