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「あそこではたらくムスブさん」(モリタイシ)理系女子に翻弄される新連載ゲッサンで開始。

「あそこではたらくムスブさん」(モリタイシ)1話扉絵

「あそこではたらくムスブさん」はモリタイシによる漫画作品。

ゲッサン(月刊少年サンデー)で2017年12月号より連載を開始した。

湘南ゴム工業株式会社で、営業担当として働く砂上吾郎くん。
彼が密かに想いを寄せるのは、総合開発部のムスブさん。
そして、可憐な理系女子・ムスブさんが日夜研究しているのは、
実は……“アレ”なんです!!

あそこではたらくムスブさん(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)より)

総合開発部の結(ムスブ)さん

新しく営業企画室に異動になった砂上吾郎(さがみ ごろう)には、かねてよりあこがれていた女性社員がいる。

総合開発部の結(ムスブ)さん。

謎に包まれていた彼女と接点のある部署へくることは念願だった。 

「あそこではたらくムスブさん」(モリタイシ)より、あこがれのムスブさん
(「あそこではたらくムスブさん」より)

彼女は実験室にこもって研究に没頭しているため、なかなか見かける機会が少なかったのであるが、これからは顔を合わせることが多くなるだろう。 

その内容とは、コンドームの研究開発である。 

 

本作は、仕事熱心な彼女の言動に翻弄される砂上の姿を描いていく。 

「あそこではたらくムスブさん」(モリタイシ)より、湘南ゴム開発部の会議
(「あそこではたらくムスブさん」より)

会議中の真剣な眼差し。

シュールな絵面ではあるが、新参の彼以外にはごく普通の日常であり、そこでのやりとりは業務上の用語に過ぎない。

男性研究員がやや遠回しなキャッチフレーズを提案するのに対し、彼女は照れもなくストレートな商品名を出してくる。

そんな彼女が唯一笑顔になる瞬間はと言えば、試作品の使用感をたずねる時なのである。

「あそこではたらくムスブさん」(モリタイシ)より、試作品のコンドームの使用感が気になるムスブさん
(「あそこではたらくムスブさん」より)

これはつらい。

が、人によってはご褒美かもしれない。

線引きを間違うとセクハラになりそうだが、あくまで業務上の回答であると言えそうな所が利点だろう。

砂上にとっては1年7ヶ月の片思い中でもあるので、使う相手がいるとは思われたくない。

と同時に、答えられないとがっかりさせてしまうかもしれないと葛藤するのである。

「あそこではたらくムスブさん」(モリタイシ)より、一人で使いました
(「あそこではたらくムスブさん」より)

結果的にはうまく転んだんじゃないだろうか。

恥ずかしさは倍増しても希望はつないだぞと。

連載初回は一挙3話掲載だったが、次回からは少なめのページで1話読みきり形式になっていきそう。

 

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