「ソウナンですか?」は岡本健太郎(原作)、さがら梨々(作画)による漫画作品。
2017年1月より週刊ヤングマガジンで連載を開始した。
修学旅行中の事故で遭難した少女たちの無人島での日々。
4巻発売に合わせてアニメ化が発表され、帯の言葉も「アニメ化ですか?」となった。
イノシシ狩り、沖釣り、島の再探索‥‥。充実度を増す島での生活。そんな中、ほまれにある考えが芽生える。「救助を待つため、これからは二手に分かれて生活しよう。」 初めて過ごす別々の時間。4人一緒の青春に終わりの時が訪れる!? 無人島JKサバイバル第4巻!
(「ソウナンですか?(4) (ヤングマガジンコミックス) 」より)
前回はこちら。
イノシシ狩りと浜辺の足跡
鬼島ほまれたち四人は、島へ流れ着いてから初めての大物を仕留めようとしていた。
以前から用意していた罠に、イノシシがかかったのである。
先に発見した明日香たちが弓矢で狙おうとするも、元気に動き回るため当てるのは難しい。
確実にとどめを刺すのに、刃物を使って心臓を一突きにする必要がある。
それにはまず動きを止めなければならないのだが、その役を買って出たのはなんと紫音。
ヘタレなのは相変わらずでも、以前よりも積極的に動けるようになった。
手先が器用なこともわかってきたし、活躍する場面が増えてきているのは成長の証。
これによって待望の肉を手に入れた彼女たちだったが、ほまれの過去一番の笑顔が印象深い。
彼女でも肉を食べられるのはやはりうれしいらしい。
お腹いっぱい味わった後も、残りは保存食にすることができる。
遭難生活の長期化へのフラグとならなければいいのだけれどね。
相変わらず救助の来る気配はないが、父の船の通信記録などから辿り着いてくれることを期待したい。
今回は島の外側を一周する計画も実行された。
何者かが島から脱出した形跡を発見したことで、ほまれが責任を感じてしまう場面も。
やはり無事に早く帰れることは一番なのである。
そのことは誰よりも経験のある彼女にとっては常に頭から離れないことだったのだろう。
生活が少しずつ快適になっていく中で忘れかけていた、今は遭難中だという事実を思い出させてくれる。
でもこうして元気に生活を続けていくことができるのもほまれのおかげなので、悲壮感がないのは彼女への信頼の大きさでもある。
取り残されたショックよりも脱出した2人の心配をする心のゆとりも見られた。
帰れることは確かにいいことだけれど、そのときは四人での生活が終わるときでもあるので、無理なく長引いてほしいというのが正直なところだ。
アニメは7月から放送開始。
PVの印象だとけっこう期待できそうな感じだね。