「捕食系ヒロインにあと1年以内に食べられます」は森下suuによる漫画作品。
ガンガンONLINEで2018年より連載を開始した。
略称は「ほしょます」。
「日々蝶々」「ショートケーキケーキ」の森下suuが贈る、日常捕食ラブコメディ!
両親が死んで一人暮らしをする高校生・亜野たいようの前に現れたのは、カゲンと名乗る、なんと月からきた少女! 月人の本能のまま、初恋の相手であるたいように会いに来たカゲンの目的は……たいようを捕食すること!? 日常“捕食”ラブコメディ開幕!
恋の相手は捕食対象
一人暮らしをしているため家事が得意で、人一倍面倒見のいい少年・亜野たいようはおかん系男子高校生。
彼のクラスに、転校生がやってきた。
アメリカからの帰国子女・月里カゲンを名乗る彼女は、実は月に住んでいる宇宙人であり、政府の進める極秘プロジェクトに参加しているのである。
その第一歩として、彼女とたいようの恋を成就させたいのだという。
育った星は違えど、こんなかわいい女の子に好意を持たれて嬉しくないはずはないのだが…
唯一にして最大の難点は、月人には恋仲になった相手を強い方が捕食するという生態があることなのだった。
文字通り食べられちゃいそうなのだ。
彼女の滞在期限の1年間、うまいことかわし続けられるのか?
ここで彼のおかんスキルが発揮されていくのかもしれない。
せめてもの救いはお互いの同意なしに捕食されることはなさそうな点だろうか。
文化の違いによるものならば、地球における恋愛を取り入れる余地がないとも限らない。
地球人の恋の初期症状を聞かされたカゲンはカルチャーショックを受けていたし、彼女にしても子供の頃から想い続けてきた相手を失うのは寂しいはずなのだ。
彼らにとって捕食することが繁殖の方法にもなっている部分が根が深そうだが、そこを解決できれば大きく道は開けるだろう。
二人の関係は、地球人にとっても月人にとっても大きな問題をはらんでいるとも言える。
好きな気持ちとともに高まる食欲に抗い葛藤するカゲンの姿がかわいいし、そんな彼女を拒絶せず面倒を見るたいようもかわいいのである。
1年後、彼らがどうなっているのか楽しみだ。
作者は月刊デザートでも新連載「ゆびさきと恋々」を開始していて、早ければ年内にも単行本が出るのではないかと思う。(12月?)