「異世界おじさん」は殆ど死んでいるによる漫画作品。
SNSでの公開を経て、2018年よりComic Walker、月刊コミックアライブで連載を開始した。
17年振りに異世界から帰還したおじさんと、彼を引き取ることになった甥のたかふみの日常コメディ。
異世界帰りのおじさんは甥っ子たかふみとその友人藤宮との何気ない会話から、異世界へと飛ばされた初日の記憶を振り返る…。ついに明かされる衝撃の事実とは…? 大反響異世界ヒロインバグりがちコメディ第3巻!
(「異世界おじさん 3 (MFC) 」より)
前回はこちら。
おじさんの他にも異世界転移者が
おじさんの行方を追って現れた凍神剣の守護者メイベルと、いつも割と近くにいるエルフのツンデレさんと合流しての宿屋での一幕。
メイベルの口から意外な事実が語られた。
彼女は日本からの異世界転移者の子孫なのだという。
凍神剣は実はその時のボーナスアイテムであったらしい。
何らかの使命を帯びて召喚されたのか、はたまた管理者の気まぐれか、この世界で生き残るための術は与えられたのである。
その後の顛末は魔炎竜にまつわる伝説として語り継がれてもおりそこそこ知られているようだが、今の彼らにとって重要なのはそこではない。
まさかのライバル登場に危機感を募らせるツンデレさん。
おじさんに冷たくあしらわれているものの、時間を掛けて距離を縮めようしている彼女には由々しき問題だろう。
指輪を換金した後も手を付けずに銀行に預けてあるし、偶然に街で出会わせれば彼女の右に出るものはいない。
だがそこにメイベルが名乗りを上げるとするなら、うかうかしてはいられなくなるのである。
メイベルはメイベルで、面倒を見てくれるならこの際ツンデレさんでもみたいな感じなので、案外おじさんが帰ったあとも二人で仲良く過ごしているのかもしれない。
おじさんにつきまとうエルフにつきまとうメイベルみたいな構図か?
一方、おじさんは転移ボーナスの存在を知ってショックを受けていた。
特殊な能力やアイテムを手に入れて英雄として迎えられ民衆に慕われるなど、おじさんには無縁の話だった。
初めて出会った異世界人に狩られかけたのを皮切りに、魔物から助けたはずの人々には逆に命を狙われる日々。
そんなおじさんがグランバハマルでの生活で望んだものは何だったか。
現地の人々と分かり合いたいと願ったことも一度や二度ではないはず。
言葉が通じれば理解し合えるかと言うとそう簡単にはいかないし、おじさんのコミュニケーション能力はそれ以前の部分がある。
苦労したのはオークに間違われやすかったばかりが理由ではないだろう。
本人が気付いていないだけだったりするのではないか。
そして、おじさんの強さはその辺に秘密があったり? という展開。
表紙はおじさんがかつて共闘した冒険者パーティーの魔導士アリシア。
おじさんとも仲間になれたかも知れなかった彼らも、とある理由で記憶を消されたのであった。
今回は、新たに現れたという勇者を見に出かけたおじさんと再会することになるのだが…
勇者が登場ということは、魔王のような存在も誕生しているということか?