「夢喰い王子の憂鬱」は阿仁谷ユイジによる漫画作品。
肥大してしまった人の夢を、食べることで救ってくれるイケメン王子。
はたしてその正体は?
王子様は胃弱
夢は、あきらめてもいいのです。「モテたい」「お金が欲しい」「尊敬されたい」――そんな叶えられなくて苦しい夢を、食べてラクにしてくれる王子様が現れたなら......!?新星・阿仁谷ユイジのキュート&エロティックストーリー。救って、私の王子様。
(「夢喰い王子の憂鬱 1巻」より)
夢に囚われて身動きが取れなくなっていませんか。
理想の自分、なりたい姿、夢を追うのもいいけれど、生きることが窮屈になってしまっては本末転倒。
そんな彼女たちの前に、イケメン王子(胃弱)が現れる。
膨らみすぎてしまった夢を食べてくれる。
でも胃弱だから全部ではない。
心の負担を軽くして、再び立ち上がれるように。
アサミの場合
漫画家を目指すアサミは、代原での掲載が決まった矢先に事故にあった。
命に別状はないが、怪我をしたのは大事な右手。
さらに掲載作のネームも失う。
苦節10年、やっと夢が叶うはずだった。
立ち止まってみると、自分から漫画を取ったら何も残ってないことに気付くのだ。
周りが現実的な生き方を選ぶ中、 夢だけを追って生きてきた。
いつしかその夢で身動きができなくなってしまっている。
そんな時に現れたのがイケメンの王子さまだった。
夢は腐りかけがおいしいという。
彼は待っていたのだ、夢が熟れるのを。
王子の前では、夢は体の一部に現れる。
手や腕、背中、髪など人によって違いがあるが、アサミの場合は右手。
王子の夢を食べる絵面がセクシー。
アサミの次はその親友のやっちゃんの番。
全2巻で連作短編のような読み方もできつつ、セリナ編から王子の過去へ、そして解決へと繋がっていく。
おまけページの「この下絵がマズイ!!」シリーズも楽しい。