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「柚子森さん」5巻(江島絵理)また何度でも恋に落ちる

「柚子森さん」(江島絵理)5巻(ビッグコミックススペシャル)

「柚子森さん」は江島絵理による漫画作品。

やわらかスピリッツで連載され、2018年完結。

 

帯の言葉は、「祝福につつまれる至高のガールミーツガール」、「宇宙世紀まで語り継がれるべき極聖…!」、「時代が“柚子森さん”という姿をとって現れたのだ…!」

…すごいね。

柚子森さんと、みみか。白くて、小さくて、華奢で、凛としている小学生の女の子と、意気地なしの女子高生との、そわそわ&ほんわかな日々のお話。小さな胸に宿った勇気が世界を照らす暖かい光となって、柚子森さんとみみか、癒やしと救い、祝福と幸せにつつまれる完結第5集―――!

(「柚子森さん 5 | 小学館」より)

前回はこちら。 

しーちゃん登場からの

同級生・綾瀬りりはの策略で、溝ができてしまった柚子森さんとみみかの二人。

いつもの公園で、学校の帰り道で、自然と姿を追うが見当たらない。

変わらず同じ町に住んでいるはずなのに、 相手の存在だけが消えてしまったようだ。

あの日、もっと話し合うことはできたかもしれない。

でもより傷付くことをおそれ、深入りするのを止めてしまっていた。

そんな彼女たちの救世主が、しーちゃんであるかと思われた。

「みみかのうちに“特攻”かけんだよ!!」のシーンは最高にかっこよかったのだが…

「柚子森さん」(江島絵理)5巻より、必殺りりはエア炸裂
(「柚子森さん」5巻より)

柚子森さんがいじめられていると勘違いしたりりはに飛び蹴りをされてしまった。

必殺の「りりはエア」炸裂でとばっちり。

一緒に特攻かけることはかなわなくなったが、これが仲直りのきっかけにもなったのでしーちゃんグッジョブである。

再び向き合った二人

嫉妬のあまりにみみかを陥れたりりはも、柚子森さんのピンチと見るや迷わず飛び込んでいく。

この行動力がもうちょっと違う方向に行ってればよかったんだけどね。

それでも根本的な問題はみみかと柚子森さんがきちんと向き合っていなかったこと。 

「柚子森さん」(江島絵理)5巻より、柚子森さんとみみかの仲直り
(「柚子森さん」5巻より)

関係が壊れることにトラウマを抱えている柚子森さんも、覚悟を決めたら強かった。

今だけではなくて、これからずっと一緒にいるためには必要なこと。

しかし、精神年齢はもう柚子森さんの方が上なのかも。

 

「柚子森さん」(江島絵理)5巻より、柚子森さんと夏祭り
(「柚子森さん」5巻より)

みみかに求めるのはむしろこっちの方だけど。

こんな姿も久し振り。

 

作者あとがきによると、本作はもともと1巻でまとめる予定だったらしい。

周囲の反響とWeb連載の融通により、上下巻で、全4巻で、最終的には5巻まで、とだんだん延びていったとのこと。

確かに2巻で一度きれいに終わってるんだよね。

某電子書籍ストアの予約時点で4巻(完) と表示されていたのもそういった事情からだったのだろう。

そう考えると幸せな作品である。 

季節は巡っても

「柚子森さん」(江島絵理)5巻より、りりはとメガネちゃん
(「柚子森さん」5巻より)

4巻から本格的に登場したりりはと五十鈴も可能性を感じられてよいね。

暴走しがちなりりはを制御するのは五十鈴の役目。

彼女たちのおかげで、しーちゃんの最高にかっこいい場面を見ることが出来た。

 

公園で猫とたわむれていた柚子森さんに一目惚れして始まった関係も、柚子森さんがかわいすぎてしーちゃんに相談する関係も、月日が経っても変わらずに続いている描写に安心する。

「柚子森さん」(江島絵理)5巻より、公園の柚子森さん再び
(「柚子森さん」5巻より)

中学生になった柚子森さんにも、高校生になった柚子森さんにも、大学生・社会人となった柚子森さんにも、きっとみみかは心を奪われ、ときめくのだろう。 

そんな頃の姿も見たいなあ。

 

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