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「MAO」4話(高橋留美子)陰陽師・摩緒と顔のない子爵

少年サンデー連載「MAO」(高橋留美子)4話より、窓から突入する摩緒

「MAO」は高橋留美子による漫画作品。

週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。

4話は、陰陽師としての依頼を受けた摩緒が妖のいる屋敷へ突撃する。

中学三年の黄葉菜花はかつて事故に巻き込まれた場所を通り大正時代に辿り着く。そこで出会った少年・摩緒に「妖」と言われた翌日に身体能力が覚醒。その謎を解くため再会した摩緒は最強の蠱毒、猫鬼に呪われた陰陽師だった。人の体を乗っ取る“猫鬼”を追う彼はその可能性が高い子爵の家に侵入するが…

(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)4話 ―顔のない子爵―」より

 

前回はこちら。

妖怪の屋敷へ

巷で起こっている首なし事件の犯人と疑われる子爵の屋敷に向かった摩緒と菜花たち。

依頼者の小夜子が勝手口から手引きをしてくれる手はずになっていたのだが、あまり慎重なことは性に合わないようだ。

「MAO」(高橋留美子)4話より、直接行っちゃった
(「MAO」4話より)

おかげでタイミングよく本性を現した場面に間に合ったわけでもあるが…

この子爵は夜な夜な出歩く怪しげな行動を取っており、その際に被害者の頭部を持ち帰ったのではないかと思われていた。

なんのために?

それは彼の包帯だらけの顔に理由があるのかもしれない。

小夜子が外部の者に接触したことに気付いた子爵が彼女に襲いかかったところを摩緒と戦闘に突入する。

「MAO」(高橋留美子)4話より、猫鬼とは違う
(「MAO」4話より)

猫鬼は人の体を乗っ取る妖だが、果たして子爵は猫鬼に操られた人間なのだろうか?

本来の姿を現してくれればひと目でわかるのだろうけれど、そっちの方は手っ取り早くはないらしい。

摩緒は妖気の強さで判断しているようだった。

長年追い続けてきた相手ならば、さぞ強力な妖気を持っているに違いない。

その基準でいけば、今回の相手はちょっと違いそうだ。

「MAO」(高橋留美子)4話より、蜘蛛の糸に捕らわれる菜花
(「MAO」4話より)

この事件が妖が自らの頭になるものを探しているのだとすれば、不審な点が一つある。

なぜわざわざ持ち帰らねばならなかったのかということ。

となると本当に怪しいのは誰か。

 

次回は菜花の実力が見られそうだ。

身体強化以外に得られたものがあるのかどうか。

 

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