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「MAO」71話(高橋留美子)幽羅子に似た邪気を持つ妖

「MAO」(高橋留美子)71話より、警察官の兄を持つ少年・加神双馬

「MAO」は高橋留美子による漫画作品。

週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。

71話は、新たな事件を追う摩緒たちの前に意外な出来事が…

 

前回はこちら。

これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――

中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂着。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師・摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐ為に必要な生贄で、5人の兄弟子に命を狙われる。不知火との戦闘後、菜花は自身の気遣いに鈍感な摩緒に対して怒る。が、彼なりの気遣いを感じ仲直り。さらに恋心が芽生え――

(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)71話 ―通り魔―」より)

幽羅子に似た邪気を持つ妖

いつもの日常に戻った摩緒たちは新たな調査に乗り出していた。

ある地域に集中している通り魔事件で、人ではないものに襲われたような傷跡なのだという。

そして、犯人に心当たりがあるらしい少年が登場する。

「MAO」(高橋留美子)71話より、加神家の因果
(「MAO」71話より)

生業が何なのか詳細は不明ながら、代々の当主がその体に獣を宿らせることで家を保ってきたらしい。

少年の兄である現当主が、今まさに限界を迎えようとしている。

力量不足なのか時節の問題なのか、このままでは家は滅ぶことになるだろう。 

どうやらこの少年は兄に変わって跡を継ぐことに乗り気なようだ。

兄の身を心配していないわけではないが、うれしさの方が先に立っているように見える。

家業ゆえの割り切りか、出自に何か事情を抱えているのか。

「MAO」(高橋留美子)71話より、兄に取り憑いていた妖
(「MAO」71話より)

この加神家のような家もけっこう存在しているんだろうね。

祓い屋とか退魔師のような仕事で、強い妖と契約して使役するタイプの一族。

見たところ複数の獣の妖を宿しているようで、術者の負担も大きそうだ。

彼らの一族の存亡が、これから大きな意味を持つかと言えばそうでもなさそうなのだけど、妖との関わり方は参考になるかもしれない。

なぜなら、似ているらしいのだ。

「MAO」(高橋留美子)71話より、幽羅子の邪気に似ている
(「MAO」71話より)

幽羅子のルーツに辿り着くヒントになるか。

そして幽羅子と邪気は別のものという可能性が高くなってきた。

猫鬼が菜花に語った内容から、幽羅子は呪いが具現化した存在なのではないかと考えていた。

ただ今回の摩緒たちの反応を見ると、かつては獣の妖だったのかも?

紗那の姿にそっくりなのは变化の術との線もあり得るということか。

そして、これまで幽羅子のことを「紗那様」と呼んでいた摩緒が、ついに「ゆら子」として認識したようだ。

 

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