「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
8話は、ミルクホールの貂子から入手した人の寿命を操ると噂の女教祖の謎を追う。
中学三年の黄葉菜花はかつて事故に遭った地を通ると大正時代へ。そこで出会った陰陽師・摩緒による菜花=「妖」説の謎を解くために彼と行動する事に。菜花は摩緒と同じ蠱毒"猫鬼"に呪われた可能性あり。さらに猫鬼は寿命を自在に操れる事が判明。一行は同様の術を使う教祖・鐘呼の存在を知り…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)8話 ―寿命を操る―」より)
前回はこちら。
教団への潜入調査
人の寿命を操ると噂の女教祖の正体を探るべく、宗教団体・鐘臨教の調査に乗り出した摩緒たち。
内部に潜入するのは菜花の担当。
本人はあまり乗り気ではないようだが、信者たちの中に違和感なく入り込むためには適役なのである。
心細さはあるものの、いざとなれば自力で切り抜けることも可能だろう。
この辺、摩緒は彼女を一人前の仲間として頼りにしているらしい。
件の鐘臨教の目的は何なのか。
教祖の鐘呼(しょうこ)に見えるという大きな炎と逃げ惑う人々の姿が鍵になってくるかもしれない。
摩緒たちのいる時代は大正12年の夏であり、現実世界では関東大震災の直前に当たる時期。
何らかの理由で彼女がそれを知っているとしたら?
守り石の配布や芝居がかった演出も、彼女の力を信じさせて災害から避難させる意図を持っている可能性もある。
彼女と教団の人間がどこまで同じ方向を見ているのかは分からないが。
目的のためなら手段を選ばない側面もありそうだ。
鐘呼が寿命を操ることが裏付けられた事件に関しては摩緒たちが調べを進めていた。
門の前で何かを見つけたようだが教団と関係はあるのだろうか。
そして災害は実際に近いのか。
もしそうなら性質の良くない妖が活性化して厄介なことになりそうだ。
猫鬼と再会の日は近い?