「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
中学三年の黄葉菜花はかつて事故に遭った地を通ると大正時代へ。そこで出会う少年・摩緒に「妖」と言われた翌日に身体能力が覚醒。その謎を解くため再会した摩緒は最凶の蠱毒"猫鬼"に呪われた陰陽師だった。そして菜花も同じ呪いの可能性が。そこで現代に戻って改めて事故のことを調べてみると…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)7話 ―陥没事故―」より
前回はこちら。
摩緒の新しい診療所
子爵の屋敷の調査で一晩過ごした菜花が家に戻ると、すでに一週間が経っていた。
どうやら二つの世界の時間の流れは異なっているらしい。
しかも、再び摩緒たちの街へ来ると同じ現象が起きている。
これはどちらかが早いとか遅いとかいう問題でもなさそうだ。
結界を通る際に何らかの力が働いているのだろうか。
利用するための代償に時間を取られているとかか。
菜花が留守の間に、摩緒たちは妖怪を相手に診療所を開業していた。
彼自身がもともと治す方が得意であるのと、近隣の妖たちから情報を集めるのにも都合がいい。
菜花の記憶についても調べてはみたものの、燃えている街について知っている者はいなかったという。
当時の街と今の街が違う可能性、時間の経過のずれを含めると別の結果が出る可能性もあるのでまだ断言はできないのだが。
菜花のクラスメイトに当時の状況を調べてもらった件でも不審な点が見つかっていて、彼女と猫鬼のつながりを示すものとなりそうだ。
陥没事故ということになっているが、妖の起こしたものであることは明白で、それが何のために起こったのか謎なのである。
菜花が選ばれたのは果たして偶然なのかどうか。
猫鬼の血を浴びて無事でいられる人間は多くないだろうし。
彼女の体を乗っ取ろうとおびき寄せたことも考えられる。
行きつけのミルクホールで得た情報では、人の寿命を操ると噂の女が次の猫鬼候補。
聞くからにやばそうな相手だが大丈夫か。
呪いの一種なのかな。
倒せば解除されるとかで、即効性はないのなら戦う手段はありそうだが。