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「【推しの子】」10話(赤坂アカ、横槍メンゴ)そして双子は芸能界を目指す

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)10話より、ママはキラキラしていた

「【推しの子】」は赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品。

週刊ヤングジャンプで2020年4月より連載を開始した。

 

前回はこちら。

[第10話] 【推しの子】 - 赤坂アカ×横槍メンゴ | となりのヤングジャンプ

期間限定で試し読みもできる。

遺された者の未来は

ストーカーによる襲撃事件で最愛の人を亡くした双子たち。

唯一の肉親であるアイを失った彼らはその後をどう生きていくのか。 

表向きは斉藤夫妻の子供ということになっているが、実は籍も移してあったとのこと。 

秘密を守り通そうとするこのへんの用意周到さはさすがである。

室内の描写は夫妻と一緒にいることが多く、同じ部屋に住んでいるのではないかとも思えたのだが、近くで別々に暮らしていたのかもしれない。

表札が単独でかかっていたコマがあり、襲撃時に三人だけだった事にも説明がつく。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)10話より、本当の親子に
(「【推しの子】」10話より) 

ここで、双子の世話役だった社長の奥さん・斉藤ミヤコの提案が泣かせるのだ。

「本当にうちの子になりませんか?」と。

アイの仕事中にベビーシッターをやらされることになった時はあまり乗り気ではなかったし、ズボラな性格のように見えた彼女も、今では一番頼りになる大人である。

インタビュー編でもマネージャーを続けていて、気軽に呼び出されるような良い関係を築けているようだ。

社長業を引き継ぐのか、それとも離婚して独立するのか、いずれにしても双子を見守り続けてくれる人がいるのは心強い。

アイの所属していた苺プロからの出発だったらいいなというのはあるけれど。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)10話より、母を亡くした双子たちの対比
(「【推しの子】」10話より) 

これからルビーとアクアは芸能界を目指すことになるだろう。

もしかしたら二人の目的は違うかもしれない。

ルビーの場合は、アイが最後に口にした親子共演の夢を叶えるためにアイドルの道を選ぶことも考えられる。

アクアは復讐一本かな。

後に五反田監督の発表する映画が、それらを集約して実現するものだったりして?

もしそうだとするなら、監督の「この映画をアイに捧ぐ」の言葉はかっこいいな。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)10話より、成長したアクアとルビー
(「【推しの子】」10話より) 

次回からは成長後の二人を描く新章が開幕する。

これは高校入学の日だろうか。

兄妹離れ離れになっていなくてとりあえずよかったなと。

妹のスカートの短さを心配するあたり、しっかりお兄ちゃんやってるんだね。

 

次週は休載して、単行本の発売を挟んで続きが掲載されることになる。

単行本1巻は2020年7月17日発売予定。

表紙では星野アイのサインが描かれてるのがいいね。

2巻以降もそうなるのかな?

彼女の髪の色はルビーとアクアマリンをイメージしているのだろうか。

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