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「MAO」52話(高橋留美子)猫鬼が語る紗那の記憶

「MAO」(高橋留美子)52話より、紗那は呪いの依代だった?

「MAO」は高橋留美子による漫画作品。

週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。

52話は、菜花が猫鬼に尋ねる紗那のこと。

 

前回はこちら。

これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――

中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂流。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師の摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐために必要な生贄。故に5人の兄弟子に命を狙われている。摩緒の想い人・紗那が敵側いるという謎… そこで菜花は紗那の事を猫鬼に訊く事に。一方、大正でも新事件が発生し…

(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)52話 ―呪いの家―」より)

紗那と幽羅子の関係とは?

摩緒に血を与えたことを察知して、菜花の前に再び現れた猫鬼。

かつて飼い猫・灰丸として紗那の近くにいた猫鬼なら、幽羅子との関係についてもなにか知っているかもしれない。

そう考えた菜花は直接聞いてみることにするのだった。

「MAO」(高橋留美子)52話より、呪いや式神について語る紗那
(「MAO」52話より)

陰陽師の家に生まれた彼女は、妖や呪いの具現化したものが視えるタイプだったようである。

それでいて自身が術者になろうとか後継者になろうとは考えていない。

想い人はいたらしいが、叶わぬものと諦めていた。

後継者として認められたものを夫に迎え、御降家を存続させていくことが役目。

ちなみにここで引っかかることが一つ。

摩緒が師匠から後継者の証の太刀を譲り受けた際に、それが必ずしも喜べることでない事を彼女は知っていた。

「太刀を貰って嬉しいの? いえ、おまえは、それほどバカではないわね。」の言葉は、その後の摩緒に起こる出来事を示唆していると思われるが、それでも彼女は摩緒が夫になると考えていた節がある。

不知火の回想する白骨洞での幼い摩緒の様子も、利発で才能のある子供に見えたが、彼は本当に生贄だったのだろうか。 

「MAO」(高橋留美子)52話より、紗那が生きているはずはない
(「MAO」52話より)

幽羅子の摩緒への態度は、秘法のために必要という以上のものがありそうだ。

それがかつての紗那と結びつかないのも気になるのだが。

紗那の死について、猫鬼もその現場を目撃しており、心臓をつかみ出されていたという点は華紋たちの記憶とも一致する。

あの時に確かに彼女は死んだのだろう。

ではなぜ今になって紗那は彼らの前に現れたのか。 

それは御降家における彼女のもう一つの役割が関わってきそうである。

そして幽羅子と呼ばれるものの正体なのかもしれない。 

「MAO」(高橋留美子)52話より、金の式神に囲まれる摩緒と百火
(「MAO」52話より)

一方、摩緒たちはとある村で起きた事件の調査中に式神たちに囲まれることに。

その姿に百火は見覚えがあるようで…

日露戦争の時代に怪我をしたらしい右目との関係は?

 

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