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午前3時の太陽

映画と漫画と音楽と。

2016年上半期に観た映画5選(旧作)

映画のまとめ

2016年も前半が終わろうとしている。

昨年は6月にこのブログを始めたので、開設前の1月から5月の間に観たものを新旧問わずに50本選んでみたのだった。 

 

今回は旧作の中でも今年発売・配信されたもの、として選んでみようと思う。

(1本例外出たが後で気付いた。) 

 

あの日のように抱きしめて

 

1945年6月、ドイツが降伏した直後のベルリンで、レネは車を走らせていた。 アウシュヴィッツから生還した友人のネリーを病院へ運ぶためだった。 顔の損傷がひどく、医者は別の顔に”再建”することをすすめるが、ネリーは元の顔に戻ることを熱望する。 行方がわからなくなっている、ピアニストであった夫ジョニーに再び会いたい。 それがネリーの願いであった。

「あの日のように抱きしめて」癒えない傷と過去からの脱却 - 午前3時の太陽

探しあてたジョニーは妻を待ってはいなかった。

それどころか亡き妻の遺産を手に入れるために、面影のあるネリーに妻を演じることを依頼するのだった。

 

夫が自分に気づく日は訪れるのか、そしてあの日裏切ったのか。

全体的に地味だが、この監督と主演のコンビはセリフのないところがよかったりする。

夫の中のやや美化された妻の姿を、本物の妻が演じて近づけていくシュールさ。

取り戻したい過去と忘れたい過去。

その呪縛の中から蘇る。

 

原題:Phoenix

監督:クリスティアン・ペッツォルト

出演:ニーナ・ホス / ロナルト・ツェアフェルト / ニーナ・クンツェンドルフ 

 

妻への家路

1970年代、中国。 教師の婉玉(婉瑜:ワンイー)と舞踊学校に通う娘の丹丹(タンタン)は、党の執務室に呼び出される。 夫である焉識(イエンシー)は元教授で、文化大革命により長い間帰っていなかった。 その焉識が移動中に逃亡した。 見かけたら報告するようにとの言葉に、丹丹は了承するが、婉玉は動揺する。

「妻への家路」文革に翻弄された家族の絆と再生への道 - 午前3時の太陽

文化大革命と、その前段階の反右派闘争により引き裂かれた家族。

ようやく開放されて家に戻ると、妻は記憶障害のために夫のことが分からなくなっていた。

婉玉(ワンイー)にとって現在の焉識(イエンシー)は他人であり、娘の丹丹(タンタン)は裏切り者であった。

家族の絆を取り戻すための家路。

夫だけではなく娘にとっても同じという点では「妻への家路」よりも原題の「帰来」のほうがしっくりくる。

 

原題:歸来(帰来)

監督:チャン・イーモウ

出演:コン・リー / チェン・ダオミン / チャン・ホエウェン

 

黒衣の刺客

成長した“隠娘”は、一つの使命を帯びて親元に帰される。 魏博の節度使、田季安を暗殺すること。 田季安は“隠娘”の従兄であり、かつての婚約者であった。

「黒衣の刺客」暗殺者になり戻った娘、標的は幼馴染で元許嫁 - 午前3時の太陽

中国の伝奇小説「聶隠娘」を原作として映像化。

唐の時代、国境の守りを固めるために設置した藩鎮が力を持ち、朝廷を脅かすようになった。 

子供の頃にさらわれ、暗殺者として育てられた聶窈(隠娘)は問題の藩鎮の一つである魏博の節度使を暗殺する使命を帯びて帰ってくる。

田家は生家の主筋、そして従兄で元婚約者。

13年という月日に、聶家の娘にも戻れず、暗殺者として非情にも徹しきれない。 

孤独な彼女が心の拠り所を見つける物語でもある。 

 

原題:刺客 聶隠娘(The Assassin)

監督:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)

出演:スー・チー(舒淇) / チャン・チェン(張震) / シュー・ファンイー(許芳宜) / チョウ・ユン(周韵) / シェ・シンイン(謝欣穎) / ニー・ダーホン(倪大紅) / ヨン・メイ(咏梅) / 妻夫木聡 / (忽那汐里)

 

草原の実験

見渡す限り続く草原のただ中に、一軒の小さな家がある。 父と娘、二人きりの家族。 日中は何処かへ出かけていく父。 途中まで送る娘を、幼なじみの青年が馬で迎えに来る。 帰宅すると疲れからかそのまま寝込んでしまう父の靴を脱がせ、足を洗ってやる。 何でもないこの繰り返しが彼らの日常だった。

「草原の実験」予定調和の衝撃 - 午前3時の太陽

長い時間を掛けて積み上げられてきた、ささやかな幸せな時間。

やがて一人の白人の青年の登場から少しづつ変わっていく。

実話に基づいた作品であるが、場所は明言されずセリフも一切ない。

普段は全く笑顔を見せない父親が、飛行機の操縦室に入れてもらった時の嬉しそうな顔。

青年が訪ねてきた日の翌日、おそらく初めての、恋をしたなという少女のはにかんだ表情。

毎日少女を迎えに来る幼なじみの青年のまなざし。

そんななんでもないようなことが愛しい。

 

原題:Ispytanie(The Test)

監督:アレクサンドル・コット

出演:エレーナ・アン / ダニーラ・ラッソマーヒン / カリーム・パカチャコーフ / ナリンマン・ベクブラートフ=アレシェフ   

 

ガールズ&パンツァー 劇場版

ガールズ&パンツァー 劇場版(セル版)

2015年11月の公開から半年以上が経ち、多くの映画館が上映終了する中で、先日次のニュースが飛び込んできた。 

シネマシティ|ニュース:「チマチマしているのは性に合わないわ」『ガルパン劇場版』【極爆】一気に9/2(金)まで延長決定

「極上爆音上映」で人気の立川シネマシティだ。

近所の劇場なので、終了までに一度は行かねばなるまいと思っている。

Blu-rayも発売されてから1ヶ月経つというのに強気の姿勢でなによりだ。

 

そしてこの1ヶ月、ガルパンしか観ていない。

さすがに毎日なので2、30回は観ているはずだが全く飽きないのだ。

おそろしい。 

まだの人は一度観てみることをおすすめする。

ガルパンはいいぞ。 

 

『ガールズ&パンツァー 劇場版』本編序盤 大洗市街戦 一部配信 - YouTube

本編の冒頭部分、大洗学園・知波単学園 v.s. プラウダ高校・聖グロリアーナ女学院のエキシビション・マッチを観ることができる。

 

監督:水島努

脚本:吉田玲子

出演:渕上舞 / 茅野愛衣 / 尾崎真美 / 中上育実 / 井口裕香 / 他多数 

 

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今週のお題「2016上半期」