「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
10話は、インターハイ予選が開始、蕨青南の進撃が始まる。
前回はこちら。
県予選開幕
全国高等学校総合体育大会、女子サッカー埼玉県予選。
蕨青南はまず4チームでのリーグ戦で2位までに入る必要がある。
初戦の相手は昨年3位の朝霞商。
これまで弱小と言われ、ワラビーズと揶揄されていたチームも、今年は違う。
逸材の一年生、曽志崎と周防。
…そしてダンシングスワン白鳥。
これが彼女の記念すべき高校初ゴールであった。
久乃木戦でも数々のチャンスを演出してきた彼女も、自身の得点には繋がらなかった。
器用なタイプではないが、おいしい所を持っていくキャラになるのだろうか。
体育の授業では、実はソフトボールが得意ということが判明している。
「なんであいつはサッカー以外がうまいんだよ」(恩田談)
自信家なところも、あながち根拠が無いわけでもなさそうである。
なぜあえてのサッカーなのかは不明だが、今後の成長が楽しみな選手だ。
一方、公式戦に人一倍思い入れのある恩田はというと。
自分用のユニフォームを着るのは小学生の時以来だろう。
感慨深い思いに浸っている恩田と、それを見守る越前。
だが、楽しみな気持ちが暴走しすぎて、今回の恩田はあまりいいところはない。
コンディション最悪な上に試合外で怪我までしてしまう。
唯一の見せ場は白鳥へのパス。
彼女のこんなシーンが見られるとは。
今回は白鳥回と言ってもいいと思う。
予選序盤ではあるけれど、相手も県内では強豪チーム。
そのリーグ戦をほぼ恩田抜きで勝ち抜けたということは、県内でも上位を狙える力は持っているのかもしれない。
決勝トーナメントに入ると浦和邦成が出て来る。
周防と曽志崎が蕨青南に入学するきっかけになった練習試合の相手であり、それは三年生たちが在籍していた最後の試合でもある。
田勢キャプテンたち二年生の奮起が期待される。
あとがき
新たに名前が発表された部員が二人いる。
ユニフォームデザイン担当の菊池類。
1話の紅白戦では周防を止めた3番の選手。
もう一人は控えで恩田の交代要員として平賀という名前の選手が登場した。
そして、来月は休載とのこと。
11話は4月までおあずけ。