「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
24話は、流れを掴みかける蕨青南だが、深津監督は相手チームに不気味さを感じていた。
前回はこちら。
流れを引き寄せる
宮坂のロングフィードから田勢のゴールに繋げたことで、試合は蕨青南の有利に進んでいく。
栄泉船橋側も、宮坂をフリーにするわけにはいかなくなったのである。
また同じように蹴れるかというと、そんな確信は無いのであるが、相手としては警戒せざるを得ない。
そもそも宮坂自身が苦手にしすぎてデータがないのだ。
深津監督は自信を持ってマグレだと断言していたが。
だがその分、中盤に隙も生まれやすくなってくる。
現在は数の優位で押さえている状態なので、綻びを突かれると個の力で勝る蕨青南にチャンスも増えるだろう。
前半も終わりに近づいた頃、曽志崎のパスから周防が抜け出す。
パスミスのように見えても、それは彼女への信頼の証。
このスピードに対応するのは楽じゃない。
久乃木学園の佃も、この点では周防を高く評価している。
でも彼女が活躍する姿を見るのは面白くないようだ。
かと言って自分以外の選手に抑えられるのはもっと気に入らないのだろうけど。
井藤にもそんな所を「あんたフクザツね」とツッコまれてもいる。
これはこれでいいライバル関係ではある。
井藤はいつのまにか周防ちゃん呼びになったんだね。
田勢キャプテンの絶賛の言葉「メッシみたいだったぞ!」に無表情で喜ぶ周防が微笑ましい。
栄泉船橋の切り札?
栄泉船橋としても、このまま押されっぱなしという訳にはいかない。
彼女たちも千葉を制したチームである。
キャプテンの浦川を中心に統制の取れた守備と、後半の得点率の高さから、逆転で勝ち上がってきたと思われる部分が不気味なところ。
エースの国府妙がついに真の力を見せるときが来るのか?
初登場時から只者でなさは感じさせつつもネタキャラ的扱いの彼女。
浦和邦成の安達太良アリスのようにとんでもない選手かもしれない。
なんか攻撃特化っぽいんだよね。
同じくここまで大人しい恩田との対決が描かれるのかな。
あとがき
来月号は1年2ヶ月振りに連載再開の「ノラガミ」が表紙らしい。
代わりにこちらは巻頭カラーで登場。
そして待望の6巻は休載を挟まず6月15日に発売決定!
▶さよなら私のクラマー(6) (講談社コミックス月刊マガジン)