「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
87話、呪いの針を操る少女・かがりが向かった先は…
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
15歳の黄葉菜花(きば なのか)は大正時代にて同じ「猫鬼の呪い」の摩緒(まお)と出会う。彼は陰陽師の名家・御降家の後継者5人が狙う生贄。未だ続く5人の兄弟子と想い人・紗那との因縁を清算する! 菜花は白眉の手下・かがりによって捕まった。攫われた菜花を待っていたのは摩緒の想い人・紗那によく似る幽羅子で…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)87話 ―幽鬼と羅刹―」より)
菜花に迫る幽羅子
宝生かがりに攫われた菜花の前に、幽羅子が現れた。
この二人が繋がっているということは、別行動にも見えた白眉とも連絡は取れていることを意味している。
そして、幽羅子は菜花に対して関心があるようだ。
それは、いつも摩緒の側にいるという一点について。
以前の海底の社に乗り込んだ際も、菜花をかばう摩緒の様子を見つめていたし、気になるところだろうね。
帝都への出現から一貫して感じるこの執着は何なのだろうか。
そもそも彼女が何者なのかという所に関わってくる問題であるはずだ。
900年前の御降家滅亡の日に死んだ紗那と瓜二つの容姿を持ち、黒い邪気をその身に纏わせる謎の女。
不知火たちが御降家を名乗る根拠になっていて、白眉もそれを認めざるを得ない存在。
曰く「まぎれもない御降家の女」。
紗那を依り代としていた邪気と同じと思われるけれど、人の姿を取り続けている現状はどう説明されるのか。
しかも、彼女を幽羅子と名付けたのは他でもない師匠だったようなのである。
摩緒たちの師匠は、御降家における革新的な人物だったのかもね。
結果として最後の当主になってしまったけれども。
そんな幽羅子と菜花が接触して無事に済むのだろうか?
摩緒に対して害意がないからと言っても、菜花は邪魔な存在だと思われるが…
それとも摩緒に嫌われるようなことはしないとかかな。