「小さいノゾミと大きなユメ」は浜弓場双(はまゆみば そう)による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2019年5月より連載を開始した。
20話は、こびとたちの存在に関わる謎を解く鍵となる大きなノゾミの前にユメが立ちはだかる。
前回はこちら。
目を覚ますと身長12cmの体になっていた女子高生・小岩望実(こいわ のぞみ)が命からがらたどり着いたのは、ひきこもニートの大久保由芽(おおくぼ ゆめ)が住むアパートの一室。猫に攫われたノゾミを助けるため、囮になったナエを追ってユメがたどり着いたのは、ノゾミが目覚めた神社。そしてそこにいたのは ”大きいノゾミ” …!?
(「前回までのあらすじ:小さいノゾミと大きなユメ」より)
大きなノゾミの狙いとは
攫われたノゾミとナエを追って、ユメがたどり着いたのは、例の裏山の神社の境内である。
そこには巫女姿の大きいノゾミと猫たち、そしてたくさんのこびとたちの姿があった。
今夜この場所で一体何が行われるのか、ついに謎に近付くことができるかもしれない。
またもや顔を合わせた二人。
ユメが現れたのは、大きいノゾミにとって予想外のことだったろうか。
彼女がどんなこびとに会ったのかまでは把握していないようだったし、そもそもノゾミもナエも大勢のこびとたちの中の一人でしかなかったという現実が目の前に広がっているのである。
朝からずっと追いかけ回されていたのは災難というしかないが、まさかこんなところまでやって来るとは、といったところなのかも。
さすがに恐怖を感じていそうな表情である。
それはもう当然ながら問答無用で排除するよね。
大きいノゾミの話では、こびとたちには消えてもらわなければならないのだという。
本来は普通の人たちに見えるような存在でも無さそうなのだが、いくつかの条件が揃った結果、ユメと出会って思い出まで出来てしまった。
短い間だったけど、アパートで過ごした日々を失いたくないユメはどうしたらいいのか。
彼女が今の生活から立ち直った時、おそらくノゾミたちの姿はもう見えなくなってしまうのだろう。
せめてその瞬間までの猶予を貰えるよう交渉するのも手かな。
どっちに転んでも切ない結末になりそうだけど。
見えなくなっても、側にいるよみたいなね。
秘密を共有しているユメと大きいノゾミが新たな関係性を築いていく事になるのだろうか。
ただ邪悪な存在でなかった点は救いだと思う。
このまま小さいノゾミたちは消えてしまうのか、最後の抵抗を試みるのか、次回ついにクライマックスを迎えることになった。
次の21話が最終回である。
ミニマムな世界の物語なので謎が解明されれば終わりになるのは自然な事だけど、やはり寂しいね。
完結の単行本3巻は2021年3月23日発売!