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「アマテラスさんはひきこもりたい!」1巻(白野アキヒロ)カリスマ最高神の威厳なき日常

「アマテラスさんはひきこもりたい!」(白野アキヒロ)1巻(角川コミックス・エース)

「アマテラスさんはひきこもりたい!」は白野アキヒロによる漫画作品。

月刊少年エースで2017年11月より連載を開始した。

帯の言葉は、「このひきこもり…最高神ですが、なにか?」 

日本神話の最高神は日本最古のひきこもり!?
圧倒的なカリスマ性で高天原を治める日本神話の最高神・天照大神の真の姿は筋金入りのひきこもりだった!? 威厳に満ちた最高神の威厳無きひきこもりライフをご覧あれ!

(「アマテラスさんはひきこもりたい! (1) (角川コミックス・エース)」より)

アマテラスさんはひきこもり体質

高天原で八百万の神々の頂点に立つ最高神・天照大神。

現代においてもその信望は衰えを知らず、長きに渡って平和な世が続いていた。

「アマテラスさんはひきこもりたい!」(白野アキヒロ)1巻より、公務中のアマテラスさん
(「アマテラスさんはひきこもりたい!」1巻より)

この国の民にとって憧れである彼女は、凛々しく威厳に満ちている。

やや真面目すぎるところがあって、おかたい印象を与えることもあるが、それもまた人々に安心感をもたらす一因となっているのだろう。

そして、彼女の側近を務める倭は、ただ一人の採用枠を勝ち取り、公私ともにサポートする優秀な人材。

政務が滞りなく行われるのも、彼の存在があるおかげかもしれない。

「アマテラスさんはひきこもりたい!」(白野アキヒロ)1巻より、星5出すまでここから出ない
(「アマテラスさんはひきこもりたい!」1巻より)

なぜなら、本来のアマテラスさんはひきこもり体質なのである。

ゲームのガチャで爆死し、アニメの推し登場に悶えるプライベートの姿は誰にも見せるわけにはいかない。

人前で話すのが苦手でネガティブなところのある彼女は、放っておくといくらでも天岩戸にこもっていそうだ。

それでも周囲にその事を感じさせないのは本人の努力があるからだろう。

「アマテラスさんはひきこもりたい!」(白野アキヒロ)1巻より、倭はよくできた側近
(「アマテラスさんはひきこもりたい!」1巻より)

普段の姿も親しみやすくてこれはこれでありなのだが、最高神としての立場が制限をかけてしまう。

落差が激しすぎるのも考えものなのである。

このへんは周囲に理解者が増えていかないと難しい。

ならば外堀から埋めていくのはどうなのだろうか。

外国の太陽神さまなどはオタク仲間になれそうな雰囲気を持っていたけども。 

「アマテラスさんはひきこもりたい!」(白野アキヒロ)1巻より、エジプトの太陽神ラー殿はシャイ
(「アマテラスさんはひきこもりたい!」1巻より)

ラー殿かわいいな。

これが人間を滅ぼそうとしたこともある神だとは。

 

神話をモチーフにしつつ舞台は現代であるので、スサノオが姉のもとにちょくちょく遊びに来る様子も見られたりする。

ブラコンなアマテラスさんに果し状を叩きつける弟嫁クシナダヒメとの対決も今後の見どころなのである。 

「アマテラスさんはひきこもりたい!」(白野アキヒロ)1巻より、義妹のクシナダヒメに敵視されるアマテラスさん
(「アマテラスさんはひきこもりたい!」1巻より)

やたらとアマテラスさんを敵視するのはなぜなのか、彼女の秘密を知ったクシナダヒメの反応は…?

この子はツンデレっぽいのでこれからの言動に注目したい。

 

続きは掲載誌の「少年エース 2018年10月号 [雑誌] 」または「マガジン☆WALKER」で読める。

 

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