「六畳一間の魔女ライフ」は秋タカによる漫画作品。
ガンガンJOKER 2019年4月号に読切掲載され、2020年2月より連載化された。
売れない魔女コンビのハートフルお仕事物語とのことで、見た目も性格も対照的な二人が一人前の魔女を目指す姿を描いている。
顔に出ない子漫画5 pic.twitter.com/GadRpK0Qr3
— 秋タカ@恨み恋10巻発売中 (@akihigh001) 2019年1月8日
Twitterで連載されている顔に出ない子シリーズにも通じるところがあるかもしれない。
これの「ヨッシャァァン」のシーンが好き。
マッジとリリカの駆け出し魔女生活
新米魔女のマッジとリリカは六畳一間のアパート暮らし。
まだランクの低い二人は協会からも半人前扱いで、コンビとしての活動が条件なのである。
押し入れの中が魔女工房(勉強部屋)になっていて、一人の時間を必要とするマッジにとっては唯一の落ち着ける場所。
対してリリカの方はこだわらない性格で、距離の近さもずいぶん違う。
真逆のような関係が、お互いに影響を与えるであろうとの協会の考えなのかもしれない。
この距離感がとても心地よい。
街では魔女の存在も普通に受け入れられていて、それは便利な魔道具や派手な魔法でのエンタメ性を重視した方向転換によるものが大きいようだ。
時代の流れに適応した魔女を新魔女(いましきまじょ)、取り残されたものを古魔女(いにしえまじょ)と呼ぶ。
マッジはひと目でわかる魔女らしさを持っているものの、明らかに後者だ。
祖母直伝の薬学で、伝統ある魔女の力を知らしめたいとも考えている。
一方のリリカは新魔女で容姿もいい方なのだが、肝心なやる気が足りていない。
寝起きの姿など絶望的だ。
そろってCランク、どちらかというと落ちこぼれの数に含まれるだろうか。
本作は、そんな彼女たちが一人前の魔女を目指して奮闘する物語である。
有名人になるほどではなくても、魔女の仕事をこなしてもうちょっといい暮らしをしてみたい。
現状では、ランクの低い彼女たちに回ってくるのは雑用やおこぼれくらいのものしかない。
魔力の影響で大型化した動物の捕獲がいいところか。
協会の依頼をこなしていけばランクアップにつながるのかと言えば、そうでもなさそうなのだ。
ランク決定の基準にタレント性が含まれていそうなところが彼女たちには一番厳しいのかもしれない。
エンタメ向けには見えない種類だしね。
マッジは表情豊かでキャラはいいけどとにかく地味だし、リリカは華はあるのに愛想がない。
二人合わせてちょうどバランスがとれるくらい。
それでも今の彼女たちにも人々に喜ばれる余地があることを実感できたのは大きいだろう。
いつも無表情なリリカが感極まった時の様子がかわいい。
もうちょっとだけがんばってみてもいいかもしれない。
せめておいしいものを食べられるくらいにはね。
今回は読切だけど、将来的な連載化を見据えているのかなという節はある。
恨み恋もクライマックスみたいだし、次回作は是非これでお願いしたい。
2月22日発売のガンガンJOKERで「お近づきになりたい漫画」と「六畳一間の魔女ライフ」がW連載で開始することになりました。お近づきのほうは書籍1巻も同日に発売する予定です、よろしくおねがいしますー pic.twitter.com/PMmRdLUBrL
— 秋タカ@恨み恋11と12巻は冬頃 (@akihigh001) November 22, 2019
2019年秋、「恨み来、恋、恨み恋。」最終巻発売日に連載化が発表された。
なんとTwitterで人気の「お近づきになりたい漫画」とのW新連載とのこと。
単行本1巻は2020年9月19日発売予定!