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「ユリトラジャンプ」ウルトラジャンプ発の百合アンソロジー第2弾が発売!

ユリトラジャンプ~ウルトラジャンプ百合アンソロジー~ vol.2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ウルトラジャンプの百合アンソロジー「ユリトラジャンプ」の第二弾が発売された。

2018年と2019年に本誌に掲載された読切作品集である。

今回は100ページ近くの増量となる15作品を収録。 

 

収録作品:

「友達の友達は友達じゃない」(うたたね游) / 「西さんと東さん」(U-temo) / 「椿かわいや」(まるかわ) / 「あおいのうさぎ」(とこみち) / 「イタリアンビーフ」(青木潤太朗、品佳直) / 「FRIDAY IS THE DAY」(林家志弦) / 「仁義なき百合たち」(印度カリー) / 「YOUはリアルのVtuber!」(空木あんぐ) / 「二人の傷名」(色緒サトル) / 「まんが家ちゃんと編集さん」(まりん) / 「まるまるしかじか」(ふくまーや) / 「ギャルですが、クラスの地味子に求婚されています」(雪尾ゆき) / 「しまいぐらし」(おたき) / 「角を矯めて私を殺す」(道満晴明) / 「ブルー・ミゼラブルの城」(稚野まちこ)、表紙:川井マコト

 

前回はこちら。

「西さんと東さん」(U-temo)

「西さんと東さん」(U-temo)より、今日まだなんでやねん貰ってないよ
(「西さんと東さん」より) 

お笑い好きな東さんの最近の日課は、関西から転校してきた西さんから「なんでやねん」を貰うこと。

それは気になる女の子と話すきっかけでもあるのだが…

本当に欲しい言葉は別のセリフだったりしたりしなかったり?

ここの場面が、東さんがなんでやねん欲しがり過ぎみたいでかわいい。 

実際にそうではあるんだけど、気になる相手に言って欲しい言葉をテーマにうまくまとまっている。

「椿かわいや」(まるかわ)

「椿かわいや」(まるかわ)より、椿の精が夢枕に立つ
(「椿かわいや」より) 

地域活性化事業への転職のために田舎へ引っ越してきた山野シキ。

自治体が無料で提供してくれる古民家へ住めると喜んでいたのだが、そこは出る家だった。

彼女は庭に植えてある椿の木霊で、新しい住人に忠告するために現れたのである。

気難し屋で、寂しがりやで、ツンデレな彼女との生活はシキにとって大事なものになっていく。

「ギャルですが、クラスの地味子に求婚されています」(雪尾ゆき)

「ギャルですが、クラスの地味子に求婚されています」(雪尾ゆき)より、そんな所から会話に参加すんな
(「ギャルですが、クラスの地味子に求婚されています」より) 

見た目がギャルな女の子・花田は周りの生徒たちに怖がられている。

そんな中、彼女のことが大好きすぎるのがクラスメイトの山野。

花田のことをよく見ていて、髪の毛一本の変化さえ気付くほどである。

だから、彼女が本当は素直で優しい一面を持っていることも知っているのだった。

アプローチの仕方が少々変わっているが、その方が花田のかわいい反応を得られると考えてのことかもしれない。

唯一の友人の淡々としたツッコミが好き。

「角を矯めて私を殺す」(道満晴明)

「角を矯めて私を殺す」(道満晴明)より、クラス全員に角が生えた
(「角を矯めて私を殺す」より) 

とある学校のとあるクラスの生徒のみに起こっている頭にツノが生えてくる不思議な現象。

原因が何なのか誰にも分からない。

一年近くが経って特に害がないこともあり、今ではみんな普通に受け入れているようだ。 

ある日、クラスのひとり宗田カンナが角を無くしてしまった。

彼女はある秘密に気付いているようなのだが…

先月掲載されたばかりの新作がさっそく収録されているのはうれしい。

新刊「メランコリア」も傑作なのでそちらもおすすめ。

あとがき

一部だけ取り上げたけれど、今回は粒ぞろいでどれもよかった。

電子書籍限定なのでその点だけ注意。

 

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