「BURN THE WITCH」は久保帯人による漫画作品。
2018年7月に週刊少年ジャンプで創刊50周年記念企画の一つとして読切掲載され、2020年8月よりシリーズ連載を開始した。
害竜指定が通告され、絶体絶命の場面を迎えたニニーたちは?
『BLEACH』の久保帯人、全世界待望の最新作!!
世界には表(フロント)があれば裏(リバース)がある。 遥か昔からロンドンに於ける全死因の72%は、人々が見ることのできないドラゴンと呼ばれる“異形の存在"が関わっていた。 だが、人知れずそのドラゴンと相対する人々がいた。 ドラゴンの存在を見ることができるのは、フロント・ロンドンの“裏側"に拡がるリバース・ロンドンの住人だけ。
(「BURN THE WITCH」 より)
前回はこちら。
アニメ版の第2弾PVも公開された。
伝説のドラゴンの脅威
リバース・ロンドン市内に被害を出したドラゴン憑きの少年バルゴに、ウイング・バインド上層部より討伐命令が下った。
害竜指定され、全ての魔法使いたちに命を狙われる立場になるのである。
ただし、目の前にいるブルーノ・バングナイフの手から逃げおおせればの話だが。
しかも、彼は邪魔をするならニニーやのえるも一緒に排除しようとの考えらしい。
正面からやりあって勝てそうな相手にはとても見えないし、こちらはニニーの友人メイシーも庇いながらの移動を強いられている。
この状況を打破する方法は、果たして存在するのだろうか?
顔が怖いことを除けば向こうには正当性があるので、冷静に考えればバルゴを引き渡すのが一番だろう。
ただその強引な手口には、そう簡単にはいそうですかと言うわけにもいかないのだ。
逃げ道があるとするならば、賞金首となったバルゴを彼女たちが直接引き渡す選択をすることくらいか。
そして争奪戦が始まったらどさくさに紛れて、な展開も考えられるものの、いずれ討伐対象が増える結果に終わるだろう。
根本的な問題である上層部の決定が覆らない限り、待っているのは絶望的な未来である。
バルゴの討伐どころではない問題が起こるのなら話は違ってくるのだろうけれど…
今回のシリーズ連載も最終話を迎えて、物語をどう締めるのかが気になっていたが、ここに来てむしろ広げてきた感がある。
ダークドラゴンの始祖とも言える伝説の竜の登場により、ウイング・バインドの面々もかつてない戦いに身を投じていくことになるのだろう。
敵に回すと怖い長官たちも、共闘するとなるとたちまち頼もしい存在に見えてくるのだから不思議なものだ。
ブルーノが腕に巻いていたこのマスク、気になるよね。
ウイング・バインドの人事に絡んだ思惑もいろいろありそうだし、謎の深まる物語の今後に期待したい。
本誌では、単行本の書影と続編のSeason 2の執筆決定が発表された。
掲載時期は未定だが、不定期での集中連載として続いていくのではないかと思われる。
表紙に見える "Don't judge a book by its cover" の文字が示すように斬新なデザイン。
文庫版だとありそうだけど、初版のコミックでとなるとちょっと記憶にない。
1巻は2020年10月2日発売、同日にはアニメ版の公開も予定されている。