午前3時の太陽

おすすめ漫画の紹介と注目の新刊コミックのレビューブログ

「【推しの子】」43話(赤坂アカ、横槍メンゴ)役作りに苦戦するあかね

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)43話より、ふくれっ面のあかね

「【推しの子】」は赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品。

週刊ヤングジャンプで2020年4月より連載を開始した。

43話、稽古が始まる中、注目の女優二人は?

 

「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 

芸能活動も本格化してきた双子の兄妹、アクアとルビー。恋愛リアリティショーに出演したアクアは、黒川あかねとカップル成立!! 番組が終わった後、メンバー同士の関係は…!? 一方、ルビーが所属するアイドルグループ新生“B小町”はファーストステージに向けて、正式に活動スタート!! 

(あらすじ:「【推しの子】4巻(ヤングジャンプコミックス)」より)

 

前回はこちら。

序盤は重曹ちゃんが一歩リード

舞台『東京ブレイド』の稽古が始まった。

実力のある共演者を得て本領を発揮しつつある有馬かなに対し、黒川あかねは少々出遅れているらしい。

彼女の考える「鞘姫」のイメージと、今回の劇で求められているもののギャップに苦労しているようなのだ。

「没入型」と言われるあかねにとって、キャラの設定部分での齟齬がある事は演技への影響が大きいはず。

1ヶ月ほどの稽古期間の間で仕上げてくるだろうが、ヒロイン対決の行方はしばらくお預けかな?

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)43話より、あかねの役は負けヒロイン
 (「【推しの子】」43話より)

許嫁として刀鬼(アクア)と親しい間柄にあった鞘姫(あかね)は、やがて仲間になったつるぎ(かな)に出番を奪われていく。

連載が進むに連れ、負けヒロインの印象を持たれている不遇なキャラ。

もともと主人公とは敵対勢力の立場のため、争いが収まれば登場回数が減るのは道理である。

ただ、このままフェイドアウトさせられるとするならば、あまりに不憫ではないか。

比較的初期の段階である今回の舞台では、何とか魅力的な存在として演じてあげたい気持ちはあるだろう。

現実の彼らの立ち位置を思い起こさせるようなキャスティングも、こうなると皮肉に思えてくる。

「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)43話より、このままでは演技でも負ける?
 (「【推しの子】」43話より)

かと言って、役に入り込めないままでは勝ち目はない。

作品にとっての自分の役割を優先する重曹ちゃんが、ここまで生き生きしているのだから、リベンジは並大抵のことでは行かなそうだ。 

先の炎上で演劇ファン以外に悪目立ちした件もあるので、本職の舞台で存在感を見せつけて欲しいところ。

その辺りをアクアに指摘された際に拗ねる姿がかわいかった。

仮にも彼氏なのだから、もう少し優しくしてくれてもよさそうだけれどキャラじゃないかな。

f「【推しの子】」(赤坂アカ、横槍メンゴ)43話より、作者は劇の内容に納得してなさそう
 (「【推しの子】」43話より)

意外なところで繋がりのあるのが、『今日あま』の作者・吉祥寺頼子先生。

稽古の見学へ参加しそうな流れだが…

次回は原作者降臨か。

 

関連記事