「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
70話は、日頃の不満をぶつけたことで気不味くなっていた二人だが…
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂着。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師・摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐ為に必要な生贄で、5人の兄弟子に命を狙われる。不知火は真砂より後継者の権利を継承。さらに彼女の亡骸をなぜか所持している事が発覚した。そんな中、摩緒と菜花の間でケンカが…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)70話 ―憑きもの落とし―」より)
摩緒と菜花の仲直り
不知火の社から帰還したあと、摩緒とけんかをしてしまった菜花。
紗那の身に起こった悲運に心を痛めるのはともかく、菜花に対する扱いが雑なのではと思われるところが原因になっている。
摩緒なりに考えてくれているのは分かるけれど、もうちょっと何とかならないものかと。
出会った頃に比べればだいぶましになったとは言えね。
今回はそんな二人の仲直りのエピソード。
魚住さんに相談を持ちかけるものの、摩緒の普段の生活や好みに関しては知らない様子。
そういうのは乙弥に聞くしかないんだろうね。
作中では食事のシーンもほとんどないし、摩緒に趣味なんてあるのだろうかという印象なので。
まさか蠱毒で栄養補給しているだけなんてことは…
だから二人での外食は貴重な絵面なのである。
特に必要もない助手の仕事を手伝わせた報酬ということにする不器用さが摩緒らしい。
この機会に初めて洋食屋へ来たそうだから、かわいいとこあるよね。
式神の乙弥が食事をしないので、なかなか入る機会がなかったのではと菜花は推測していたけれど、実際にそうかもしれない。
貂子の働くミルクホールの常連だったのも、それが理由の一つだったりとか。
菜花が怒った理由を摩緒が分かってくれたかは怪しいとこだが、結果的にはうまくいったようだ。
次からは摩緒の態度が変わってくるだろうか。
乙弥のアドバイスのおかげかな?
お互いスッキリして区切りがついたところで、新展開に突入していくのだと思われるがどうなるか。