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「MAO」85話(高橋留美子)呪いを操る生徒の噂

「MAO」(高橋留美子)85話より、かがりの家は呪い屋

「MAO」は高橋留美子による漫画作品。

週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。

85話は、祓い仕事のアフターケアも兼ねた調査のため菜花が潜入するのは…

 

前回はこちら。

これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――

15歳の黄葉菜花(きば なのか)は大正時代にて同じ「猫鬼の呪い」の摩緒(まお)と出会う。彼は陰陽師の名家・御降家の後継者5人が狙う生贄。未だ続く5人の兄弟子と想い人・紗那との因縁を清算する! 一行は女生徒が呪われる事件に遭遇。菜花が事件現場の女学校に潜入すると、白眉と一緒にいた謎の少女がいて――

(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)85話 ―かがり―」より)

学校の中で広がる呪い

祓い仕事の依頼を受けた相手が学校内で呪われたとの話を受け、潜入捜査をすることになった菜花。

被害者は、呪いの儀式みたいな遊びをしていた後輩たちを注意しただけだったという。

その内容はともかく、 呪いを使用するハードルの低さは危険な気がする。

術者が素人だった場合は反動も含めて犠牲者が増えるおそれがあるし、素人でなかったなら、それはそれで問題だろう。 

「MAO」(高橋留美子)85話より、女学校でうわさ話を聞く菜花
(「MAO」85話より) 

案の定、最初の被害者である桂木祥子の件を抗議した上級生が新たな標的となっていた。

さらには、祥子とエスの関係だった下級生が犯人に目を付けられているという。

これは姉妹制度のようなものと考えていいだろうか。

生徒たちの噂になっている事情が本当なら、証拠を握って摩緒に任せるのが順当だが。

現場を目の当たりにした菜花が見過ごすのは無理というもの。

性格的に止めに入るよね。

鐘臨教の時といい、幽羅子の時といい、調査だけで帰ってきた例が無いので、摩緒が介入するタイミングが作戦の肝となる。

ただし女学校の場合だと、どう駆け付けるのか。

「MAO」(高橋留美子)85話より、かがりの前に立つ菜花
(「MAO」85話より) 

そして今回も調査対象とまさかの接触を果たしてしまうのである。

その顔にはお互い見覚えがあった。

彼女は以前、双馬の元に傀儡の針を渡しに来た少女。

御降家の呪具を引き継ぐ家の末裔として、白眉と行動を共にしていると思われる。

加神家と違うのは、呪具に頼りきっていないところか。

独自に研究を重ねて呪いの術を編み出してきたらしく、もし傀儡の針が無くなったとしても家の存続は揺るがないのでは。

それでも白眉に協力する理由があると。

「MAO」(高橋留美子)85話より、かがりは菜花を覚えていた
(「MAO」85話より) 

彼女・宝生かがりは、意外とフレンドリーな印象だった。

菜花に対しても無条件で敵認定するわけではないらしい。

ただ、自分の意に沿わないことに関しては冷淡な反応をするタイプのようなので対決は避けられないだろうね。

 

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