「あやかしトライアングル」は矢吹健太朗による漫画作品。
2020年6月より週刊少年ジャンプで連載を開始した。
39話、友達と仲違いをしたことでラチカの力が暴走を始め…
『ToLOVEる』矢吹健太朗最新作!
不思議な妖怪「妖(あやかし)」がいる日本。妖と戦う忍者「祓忍」の風巻祭里は、幼なじみで妖が好きな少女・花奏すずを守るべく日々妖と戦う。だがそこに猫の妖シロガネが現れて...? 妖の禁術で女の子になってしまった祭里。幼馴染のすずを妖から守れ!
(あらすじ:「あやかしトライアングル」(矢吹健太朗)より)
前回はこちら。
雪娘ラチカの暴走
祭里たちとの雪合戦の最中に仲間割れをしたラチカとウーちゃん。
友達の言葉にショックを受けたラチカの力が暴走し、巨大な雪の怪物を生み出していた。
角の形からいってトナカイがモチーフかな。
鏡の中での出来事は現実世界に影響を及ぼさないようだが、このまま力を放出し続ければ妖力が尽きて消滅してしまうおそれがあるのだという。
彼女を救うためには止めるしかないけれど、作中最大の妖を相手にどう立ち回るのかが見所となる。
ところでこの少女ラチカが日本に来た理由が意外なものだった。
スネグーラチカそのものというよりは彼女について描かれた絵本に宿っていた存在で、売られてこっちに来たらしい。
特定の本の付喪神なのか、それらの絵本の概念的な存在なのか、気付いたら見知らぬ国で迷子になっており、そこで話しかけてくれたのがウーちゃん。
彼女がウーちゃんに対して信頼を寄せている理由はそんなとこからなんだね。
この辺の経緯を見る限り、根は優しい妖なのだろう。
妖の王を狙おうとしたのも、野心を持ってのことではないのかもしれない。
現職のすずが王としての威厳というか相応しい存在だと感じさせることが出来れば解決につながるだろうか。
強いだけではなく、妖たちの間に起こった揉め事を収めて円滑なコミュニティ運営を図るのも王の務めなのである。
ここ最近のすずの成長は著しく、今回も折り紙を利用して新たな技を見せてくれた。
妖巫女としての力は歴代の巫女たちにはまだまだ及ばないながら、彼女には頼れる存在がいる。
そこから生まれる可能性の大きさは、過去に例のない仕事を成し遂げることすら期待させてくれそうなのだ。
ラチカたちが味方になってくれるなら、理想にもまた一歩近付けるだろうけど。