「あやかしトライアングル」は矢吹健太朗による漫画作品。
2020年6月より週刊少年ジャンプで連載を開始した。
13話、妖の襲来ですずの秘めた力が顕になるか!?
『ToLOVEる』矢吹健太朗最新作!
不思議な妖怪「妖(あやかし)」がいる日本。妖と戦う忍者「祓忍」の風巻祭里は、幼なじみで妖が好きな少女・花奏すずを守るべく日々妖と戦う。だがそこに猫の妖シロガネが現れて...? 妖の禁術で女の子になってしまった祭里。幼馴染のすずを妖から守れ!
(あらすじ:「あやかしトライアングル」(矢吹健太朗)より)
前回はこちら。
絵を具現化する妖と巫女の力
祭里たちの学校に封神の巻を狙う新たな妖が入り込んだ。
歌川画楽を名乗り、江戸の頃より人の世で絵を描き続けているのだという。
妖の王シロガネの力が封印されていることで、こういった事態は増えていくことが予想される。
今回の相手は祓忍組合も様子見をしている点から、人に危害を加えるタイプの妖ではないのだろう。
ただ今までがそうだったからと言ってこれからもそうだとは限らない。
シロガネとの関係も気になるところだが…
長く生きている分、妖力の強さも相当なものらしく、祭里たちは苦戦を強いられるのである。
画材は墨なので鳥獣戯画っぽい動物たちが登場するのがかわいい。
うさぎたちの群れにさすがの祭里もたじたじになっている。
二ノ曲先輩も祭里も若手の祓忍としては有望株なのだろうけど、彼らが能力を発揮しにくい校舎内での戦いに持ち込むなどなかなかの巧者なようだ。
作画コストの高そうなタコの絵も一瞬で描いてしまうほどの腕前に為す術もないかと思われた。
巻物が奪われ封印が解かれれば、シロガネとの関係が変わってしまうかもしれない、のかな?
現在のシロガネは学校生活も気に入っているように見えるし、すずの妖巫女の力の影響下にあるが、元の姿ならその誘惑を跳ね返さないとも言い切れない。
あふれる生命力で妖を引き寄せると言われているが、子供時代のすずは彼らと仲良く遊んでいたくらいで、実際にどんな能力を秘めているのかは謎のままである。
長いこと各地を旅して歩いてきた画楽なら、祭里たちの知らない言い伝えを聞いたことがあるのかも。
追い詰められたすずの見せる妖巫女のポテンシャルは、強敵を退ける力を持つのか?
覚醒すれば妖たちとの関わり方に変化が訪れるかも知れない。
さらに強力なものを引き寄せてしまう可能性もあるけれど。
単行本2巻の発売日は2020年12月4日。