「あやかしトライアングル」は矢吹健太朗による漫画作品。
2020年6月より週刊少年ジャンプで連載を開始した。
30話は、祭里たちの前に新たなる王が現れる。
『ToLOVEる』矢吹健太朗最新作!
不思議な妖怪「妖(あやかし)」がいる日本。妖と戦う忍者「祓忍」の風巻祭里は、幼なじみで妖が好きな少女・花奏すずを守るべく日々妖と戦う。だがそこに猫の妖シロガネが現れて...? 妖の禁術で女の子になってしまった祭里。幼馴染のすずを妖から守れ!
(あらすじ:「あやかしトライアングル」(矢吹健太朗)より)
前回はこちら。
画楽の行動を探る祭里たち
妖巫女をめぐる画楽の言動に不審な点が見られることから、シロガネと祭里たちは彼の日常を探ってみることにした。
それでなくとも胡散臭いタイプなので、普段どんな生活を送っているのかには興味がある。
この距離感だと気づいていそうな気がしないでもないけれど。
放浪の天才画家として知られる画楽も、近所にアトリエを手に入れて拠点の一つにしようとしているみたいだし、当分はこの小美呼市に滞在するつもりのようだ。
その目的はやはり、すずの中に眠る妖巫女の力なのだろうか。
過去に何やら因縁がありそうな様子だったので、彼女の完全な覚醒を待っていることは十分考えられる。
それはすずが忘れている何かを思い出すのと同じ事を意味するのかもしれない。
器としての花奏すずが妖巫女本体の記憶を受け継ぐ形を予想しているけれど。
ただし、以前の出現時に祭里のおかげで花奏すずになれたと話していたこともあり、この辺は謎が多い。
画楽の再会を望んでいる「あの人」が誰を指すのか。
そもそも彼は敵か味方かどちら寄りの立場なのか。
妖たちに王がいるように、付喪神にも王がいるようだ。
地域の妖たちの王であるシロガネやすずに対して、こちらは古い文献にも残る歴史のある王らしい。
本来なら画楽のような道具から生まれた者たちのまとめ役に当たるのだろうが…
両者の境目は割と曖昧なもののようである。
確かなのは、こいつは相当ヤバそうだという第一印象かな。