「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
53話は、躍進するワラビーズに浦和邦成の視線が…
前回はこちら。
このたび、ついにアニメ化されることが発表された。
しかも「さよならフットボール」と同時である。
ワラビーズ、決勝トーナメントへ
予選での戦い振りで、にわかに注目を浴びつつあるワラビーズ。
いち早く異変に気付いたのは、一番隠しておきたい相手の浦和邦成であった。
なかでも天馬夕はインターリーグでの彼女たちの活躍を耳にして、様子を見に来ていたのである。
夏の女王・興蓮館を相手に4点を叩き込み、久乃木を破った栄泉船橋にも勝っているという事実は、浦和邦成としても放っては置けないだろう。
上の大会に進むのに障害になる程ではないが、その成長スピードを考えれば早い内に叩き潰しておきたいはず。
今回は決勝トーナメントの上位4チームでのリーグ戦があるため、このままいけば確実にぶつかることになりそうだ。
以前とは比較にならないほどの激戦が予想される。
かつてのチームメイトである曽志崎の生き生きした姿を見つめるチカ先輩は何を思うか。
中学時代にチームを全国3位に導いた曽志崎は、完成されたボランチと言われ高い評価を受けていたが、本人は固定化されたイメージと殻を破るためにもがいていたようだ。
周防をチームメイトとして誘ったのもそんな行動の表れだった。
才能が有りながら環境に恵まれない彼女を不憫に思ったのも事実だが、自分に無いものを持つ彼女となら限界突破できるのではと考えたという。
まさかワラビーズのような弱小校になるとは想像以上だったようだが。
でもそのチームも想像以上のポテンシャルを秘めていた。
今の曽志崎はサッカーをすることが楽しくてしょうがないように見える。
大事な試合にベンチで応援するしかない経験もしたことだし、次の対戦では一皮むけた姿を見せてくれるだろう。
鉄壁の牙城を崩し、覇権を奪うことができるのか。
でもどうせならその前に関東大会出場は決めておきたい。
後がない状況よりも、のびのびと試合をして欲しいかな。
ちなみにこの試合、白鳥や宮坂のメンタル面での改善が大きかったようだが、深津監督も選手の扱いが上手くなったね。
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